白スニーカーを長持ちさせるお手入れ方法を元スニーカーショップ店員が解説

街中を歩いているとよく見かける白スニーカー。

どなたでも一度は履いたことがありますよね。

しかし白スニーカーは、汚れが目立ちやすく、綺麗に維持するのは非常に大変。ヘビーユースしている間にどんどん黄ばんでしまい、いつの間にか見栄えが悪くなってしまうこともよくあります。

お手入れが大変だからこそ白スニーカーを綺麗に履いていたらカッコいいですよね。

そこで今回は元スニーカーショップスタッフの筆者が、そんな白スニーカーの実はNGなお手入れから綺麗に維持する方法まで詳しく解説いたします。

1 綺麗に履きたい白スニーカー

綺麗に履きたい白スニーカー

そもそも白いスニーカーを綺麗に履くという文化は、ブラックカルチャーに由来するという説があります。

80年代、「AIR FORCE 1」が大流行した時代に、綺麗な白いスニーカーを履いていることは一種のステータスでした。

しかしながら当時の若い世代は、靴を好きなときに買い換える程の経済的余裕はなく、日々熱心にスニーカーを磨いて白さを維持したと言われています。

そんな白いスニーカを綺麗に履くという行為は、現代まで多くの人々に支持され、根付いてきた”文化”の1つなのです。もちろん、中にはVANSやCONVERSEなどを始めとした、汚れも味の一つと捉えられているスニーカーも存在します。

2 実はNGな白スニーカーのお手入れ方法

2-1 水洗い

水洗い

一般的にスニーカーを綺麗にする方法として知られている水洗いは、実はスニーカーを綺麗に維持するのには逆効果です。

スニーカーを構成するほとんど全ての素材には、加水分解することでお馴染みのポリウレタンが使われています。

例えば、ソールを始めとして接着剤やクリアパーツなどの補強部に使われるTPU素材(熱可塑性ウレタン)にはもちろんのこと、アッパーのメッシュ部分に至るまでポリウレタンは使用されているのです。

水を使って洗うことでかえって劣化のスピードを早めてしまい、黄ばみを引き起こしやすくなってしまいます。中でもクリアパーツ等を使用しているスニーカーは、黄ばみが顕著に出やすくなるので特に気をつけましょう。

また漂白剤やお酢で水溶液を作って、黄ばみや汚れを落とすという方法をよく見かけます。これらの方法は、水分にスニーカーを浸けるだけでなく刺激物まで使用するので、その場では綺麗になっても後々加水分解や黄ばみなどの症状が出やすくなる可能性も。

2-2 メラミンスポンジ

スニーカーの汚れを落とし方としてよく言われているのがメラミンスポンジで擦る方法。

メラミンスポンジで擦れば、汚れは非常によく落ちます。しかしメラミンスポンジは、汚れを落としているのではなく汚れている素材の表面を研磨しているのです。

つまりは、素材の表面を削ることになるため、削る前の素材本来の風合いはなくなってしまいます。

さらにメラミンスポンジを使用して削った箇所に汚れが付いた場合、傷に入り込んだ汚れは削れていない表面の汚れより落としづらくなってしまいます。

そんな理由から、メラニンスポンジの使用はお勧めできません。もし通常のクリーナーで汚れが落としきれず、たとえ素材感を損ねてでも汚れを落としたい場合、最終手段として利用するのが良いでしょう。

3 白いスニーカーのお手入れ方法

白いスニーカーのお手入れでは、できる限り水分を使用しないのが絶対条件。

市販されている、極力水分を利用しないでお手入れができる専用のスニーカークリーナーを使用するのがベスト。

中でもJASON MARKK(ジェイソーンマーク)は、成分の98.3%が天然素材で作られているため素材への負担も少なく、編集部スタッフのイチオシです。

以下では、ジェイソンマークを始めとした一般的なスニーカークリーナーの使用手順についてまとめています。

スニーカークリーナーの使い方

  1. 水を張った桶にブラシを軽く浸す
  2. 湿ったブラシにスニーカークリーナーの洗浄液を数滴つける
  3. 洗浄液のついたブラシをもう一度、水に浸す
  4. 汚れの気になる箇所を優しく丁寧にブラッシングする
  5. ブラッシングが終わったら柔らかいタオルやクロスで泡を拭き取る
  6. 汚れが落ち切らない場合は4→5の順で繰り返し行う
  7. 汚れを落としたあとは、風通しの良い場所で軽く自然乾燥させる

手順からもわかる通り、専用のスニーカークリーナーを使用した場合は、「水で洗い流す」という工程が一切ありません。ほとんど水分を使わずにスニーカーを洗浄することができるのです。

この方法に慣れると、玄関のちょっとしたスペースでも簡単にクリーニングができるので、日々のお手入れの負担も大幅に減らすことができます。

ちなみに最近は、スニーカークリーナーを取り扱う百貨店やセレクトショップも増えてきています。お時間のある方はぜひお近くのショップに足を運んでみてくださいね。

4 白いスニーカーを綺麗に維持するには

4-1 湿気に注意する

湿気に注意

白いスニーカーを維持するにあたって、湿気は最も避けたい要素です。

湿気などの水分は、スニーカーが黄ばんでしまう最も大きな原因です。履いた後、湿気の篭ったまま放置すると黄ばむだけではなく、素材自体のダメージに繋がってしまうことも。

綺麗な状態を出来るだけ長く維持するためにも、スニーカーを履いた後は風通しの良い場所で自然乾燥させましょう。

また、日光や蛍光灯の光に長時間当て続けることも黄ばんでしまう原因になるので、日々の保管場所にも注意が必要です。筆者も玄関の靴棚で白いスニーカーを保管していた時、購入から半年ほどで黄ばませてしまった経験があります。

そして同じスニーカーを毎日履くのではなく、一度履いたら2〜3日休ませるのも綺麗に維持するために抑えておきたいポイント。このスニーカを休ませる期間を作るのと作らないのとでは、綺麗な状態を維持できる期間、スニーカーとして使用できる期間がかなり違ってきます。

4-2 雨の日には履かない

雨の日には履かない

雨は、水分に弱いスニーカーにとっては大敵です。

特に白いスニーカーは、雨で黄ばんでしまうと特に目立ちやすいので、可能な限り雨の日には履かないことをおすすめします。天候問わずお気に入りのスニーカーを履きたくなる気持ちはわかりますが、少しでも長持ちさせるためには致し方ありません…。

また、白いスニーカーを履く場合は、普段から傷がつかないように注意するのもポイント。

もし雨に当たってしまった場合、アッパーの素材などに傷がついているスニーカーを履いていると、買ってすぐでも黄ばんでしまうことがあるからです。

4-3 小さな汚れは消しゴムで

スニーカーに付いた汚れは、衣料品と同じで時間が経つと落としづらくなることがあります。

外出先での汚れには、消しゴムを持ち歩いておくと便利です。クリーナーを使用しなくてもある程度なら消しゴムですぐに落とせます。

汚れを落とすのに消しゴムを使う場合は、傷つけないように注意しながら軽く擦りましょう。強く擦って落とそうとするとスニーカーにダメージを与えてしまうので、軽く擦って落ちない汚れは自宅でクリーナーを使って落とすのがベスト。

また、外出時の汚れがどうしても気になる方は、小分けにされて持ち運びが出来る携帯用使い捨てクリーナーも販売されているのでチェックしてみて下さい。

4-4 おろす前には防水スプレー

新しいスニーカーを綺麗に維持するために、買ったらおろす前に防水スプレーをしましょう。

雨の日にスニーカーを履かないのは、綺麗に維持するためのポイントの一つですが、もし急に雨が降ってきた場合に備えて対策をしておく必要があります。

ちなみに市販されている多くのスニーカー用防水スプレーは、本来の防水効果だけではなく、防塵効果が期待できるという点もメリットの1つ。

この防塵効果のおかげで、防水スプレーをしていないスニーカーと比べて圧倒的に汚れが落としやすくなります。頑固な汚れでなければ、柔らかいタオルなどで軽く拭き取るだけで簡単に落とせるので、お手入れの手間を大きく短縮できることでしょう。

4-5 長期保管は暗所で

長期保管は暗所で

白いスニーカーを長期間履かずに保管する際は、暗所での保管がオススメです。買った時のシューボックスそのままで保管すると、黄ばんだりスニーカーのダメージの原因になります。

本項目では、筆者が実際に実践している保管方法をご紹介します。

用意するものは、空気を抜いて密閉してスニーカーを保存できる袋湿気を取るための無垢材のシューキーパー、シューズを入れるプラスチックケースの3点。以下の手順に従って、お手持ちのシューズを保管してあげましょう。

白スニーカーの保管方法

  1. 購入時に付属しているシューキーパーや紙のタグ類を外す
  2. 無垢材のシューキーパーを靴の中に入れる
  3. シューキーパーを入れた白スニーカーを保存袋に入れる
  4. 袋内部の空気を抜きながら密閉する
  5. プラスチックケースに入れてから暗所で保管する

最終的にシューズを保管する場所は、陽光や蛍光灯を始めとした光の当たらない暗所(シューズボックスやクローゼット等)を選ぶのがポイント。

可能であれば、収納内部の湿気を取るための吸湿剤を設置しておくことをオススメします。

まとめ

今回は、そんな白スニーカーの実はNGなお手入れから綺麗に維持するための方法までご紹介しました。

筆者がスニーカーショップで働いていた時、白いスニーカーはスタッフの間でも非常に人気が高かったのを覚えています。

白いスニーカーには注意する点が多く、汚れやすいのでお手入れが必須ですが、維持するのが大変だからこそ綺麗に履いているとカッコいいのです。

持っている方はもちろんのこと、購入を検討している方、汚れるのが気になって躊躇していた方も白いスニーカーのお手入れの際は、ぜひ本記事を参考にしてみてくださいね。