再生繊維ってどんな繊維?レーヨン・キュプラ・リヨセル…その種類まで解説!

アパレルの布地などの素材は原料である「繊維」から作られています。

ちなみに繊維とは植物の葉や茎、動物の毛から得られた、または人工的手段で作られた微細な線状の物質のこと。

そんな繊維はいくつかの種類に分けることができるのですが、本記事で紹介するのは化学繊維の1つとして知られる「再生繊維」。

では一体再生繊維とは、どのような繊維でまたどのような製品に使われているのでしょうか?

本日はそんな「再生繊維」の基本的な特徴やメリット・デメリット、種類に至るまで詳しくご紹介していきます。

1 そもそも化学繊維とは?

繊維は大きく「天然繊維」と「化学繊維」の2種類に分類されます。

ナイロンやポリエステルなど私たちの衣類にもよく使われている繊維をご存知でしょうか?

これらの繊維が「化学繊維」と呼ばれているもので、科学的、人工的に作られた約19世紀に誕生したとされるまだ歴史の浅い繊維です。

使用される原料や製法によって再生繊維、半合成繊維、合成繊維、無機繊維などの種類に分類される化学繊維。

原料には石炭、石油、天然ガス、ガラス、金属などが使われています。

2 化学繊維の1つ「再生繊維」とは?

再生繊維について

化学繊維のひとつ「再生繊維」とは、植物繊維の主成分であるセルロースという物質を化学薬品で溶かして繊維として人工的に再生させたもの。

綿と同じ成分で作られているため、肌触りが良いという点が特徴です。

レディースのドレス・ワンピース・ブラウス・スカートといったアイテムによく使われています。

3 再生繊維の特徴

再生繊維から作られた布地はやわらかくて光沢があり、他の化学繊維と比べて吸湿性が高いという特徴があります。

また使用済みのペットボトルを原材料とすることも多いため、環境に優しいという点も再生繊維の持つ大きなメリットの1つです。

一方、水分を含んでしまうと収縮しやすく強度も低下してしまうことも。また、少し毛羽立ちやシワになりやすく、また一度シワができると元に戻りづらいというデメリットもあります。

以下、再生繊維のメリット・デメリットについてまとめました。

再生繊維のメリット・デメリット

  • 化学繊維の中でも吸湿性が高い
  • 肌触りがよい素材。やわらかく光沢がある
  • 染色性に優れ、発色しやすい
  • 水分を含むと伸縮や強度低下を招きやすい
  • 毛羽立ちやすい
  • シワになりやすく、また回復しにくい

4 再生繊維の種類

再生繊維の代表的な種類についていくつか見ていきましょう。

4-1 レーヨン

世界で初めて誕生した化学繊維である「レーヨン」。ただし今はあまりアパレルの素材としては使われていないそうです。

木材パルプを原料とし、性質が麻や綿と似ているため、吸湿性が高く染色性もよい繊維。

もともと絹の代わりの繊維として作られたため、「人造絹糸」、略して「人絹(じんけん)」と呼ばれることもあるようです。

4-2 ポリノジック

「ポリノジック」とはレーヨンを改良されて作られた繊維のこと。

レーヨンの強度の低さやシワになりやすいといったデメリットに対して、高分子レベルで改良を加えることでこれらの欠点を解消しています。

ポリノジックとレーションの違いは、レーヨンの繊維にはある「ヒダ(襞)」がポリノジックにはないというところです。

4-3 キュプラ

「キュプラ」とはコットン・リンターという綿花の種子の周りにある短い繊維を原料として、人工的に作られた再生繊維のこと。

摩擦性や濡れた時の強度がレーヨンに比べると高く、シルクのような光沢と肌さわりの良さが特徴的。

キュプラの商標名は「ベンベルグ」といい、土に埋めると分解され土に還ることから、エコロジー素材として注目を集めているようです。

4-4 リヨセル

リヨセルもレーヨンと同様に木材のパルプを原料とした繊維。

ただし製造過程がレーヨンなど異なり、濡れた時でも強度はほぼ変わらず、洗濯による縮みも少ないため、強度の高い素材として知られています。

海外の商標名である「テンセル」としても知られており、日本名では「指定外繊維」と品質表示がされています。

まとめ

本日は化学繊維のひとつ「再生繊維」についてご紹介させていただきました。

「再生繊維」はセルロースという物質を人工的に手を加え、繊維として再生させるところからこの名前が付けれられたそうです。

肌触りのよくやわらかい素材で、また吸湿性が高いといったメリットがある反面、水を含むと強度が下がってしまったり、またシワや毛羽立ちが気になる素材といったデメリットもある繊維。

しかし、いくつかある再生繊維の種類の中にはそのような弱点をも克服している繊維もあるようです。

ぜひ、本記事を参考にして洋服がどのような繊維で作れられているか確認してみてください!いつもと違うところに気づいたり、いつもの洋服選びも楽しめるかもしれませんね。