カシミヤ以上の抜群の風合い!手織りの最高級品パシュミナとは?

皆さん「パシュミナ」という織物をご存知でしょうか?

日本では「パシュミナストール」として2000年頃に大流行したこの素材。最高級品としてのイメージを持っている方が多いかと思いますが、実際はどのようなものなのかご存知ない方がほとんど。

さて、ではなぜ「パシュミナ」がそこまで高級品として位置付けられているのでしょうか。

そこで本記事では「パシュミナ」についてその特徴や由来、カシミヤとの違いについて詳しくご紹介していきます。

1 そもそもパシュミナとは?

そもそもパシュミナとは?

1-1 定義が曖昧?パシュミナの由来や特徴

パシュミナはペルシャ語で「細くやわらかい毛」という意味を持った、カシミヤ山羊からとれる最上級の毛で作られた手織りの毛織物です。

その特徴は、一度使うと他の素材のものが使えなくなると言われるほどの肌触りのよさ。原料となるカシミヤ山羊の毛がとても細くて繊細なため、機械によって糸を紡いだり生地を織ったりすることができないと言われているほど。

つまり「パシュミナ」を完成させるための多くの工程はすべて手作業で行わなれ、大変な手間と時間がかる織物ということです。

また同じ種類の山羊からとれる、あの「カシミヤ」よりさらに上質なものとして位置付けられているのが「パシュミナ」。しかし、その「パシュミナ」がどんな繊維かという定義やカシミヤとの違いについてはかなり曖昧なんだとか。

「パシュミナ」の定義は以下のようなものがあると言われています。

パシュミナの曖昧な定義

・カシミヤ山羊の首の産毛が使われたものを「パシュミナ」とする。

・カシミヤの中の15μm以下の毛を使われたものを「パシュミナ」とする。

・薄手のカシミヤ混紡繊維やウール繊維が使われたものを「パシュミナ」とする。

このようにパシュミナは、はっきりしていない部分があるのでどんな繊維をパシュミナと呼んでよいか少し混乱してしまうかもしれませんね。

1-2 パシュミナの原料

パシュミナの原料は人里離れた高地に生息している「パシュン」というカシミヤ山羊の冬毛が使用されています。

とても繊細な毛を持つパシュンですが、標高4000メートル以上のヒマラヤ山脈の高地だけに生息しているため、採取するだけでも大変困難。

以前、低地でパシュンを飼育する試みがあったそうですが、高地で育てるような良質な毛を採取できなかったそう。パシュミナは標高のある極寒の地で育てられたパシュンだけに与えられた、繊細で暖かい特別な毛ということなのです。

1-3 パシュミナの産地

パシュミナはインドのカシミール地方に伝わる伝統的な毛織物です。

このカシミール産の本物のパシュミナは残念ながら、現在ほとんど流通していないと言われています。

多く流通しているパール産・中国産・モンゴル産などのパシュミナは原料も製法も全く異なるそう。

写真ではほとんど区別がつかないほど精巧なものもあるようですので、購入するときは注意が必要かもしれません。

1-4 パシュミナが使われている主な製品

パシュミナが使われている製品といえば「パシュミナストール」が有名ですよね。

やわらかい肌触りとキレイな発色で日本では大変人気があった時期もあったようです。

他にはマフラーやショールなどにも使用されているパシュミナ。軽くて薄い、また保温性も兼ね備えているところが女性に人気のある理由と言えるでしょう。

2 「シルクパシュミナ」は本物のパシュミナ?

2-1 国内で見かける「シルクパシュミナ」とは?

日本で販売されているパシュミナで「シルクパシュミナ」や「パシュミナシルク」と記載されているのものを見たことはありませんか?

パシュミナは細く繊細な繊維であるがために、擦り切れやすく非常に弱い繊維と言われています。

そのためパシュミナは補強を目的として、シルクとの混紡をする製法が昔から行われてきたそう。

本記事の冒頭でもお伝えしましたが、パシュミナの定義はかなり曖昧…。特に日本ではパシュミナは品質表示法にはのっていないほど曖昧です。

そんな理由から、国内でもシルクと混紡したものをそのまま「パシュミナ」として販売してしまっている場合もたくさんあるようです。

2-2 シルクと混紡されていないパシュミナの見分け方

それでもやはり、「パシュミナ100%の商品が欲しい!」という方も中にはいるのではないでしょうか。

そう思ったときは製品の「フリンジ」に注目してみてください。

フリンジを作るには強い繊維が必要。パシュミナでは強度が足りないためフリンジを作ることが難しく、はさみで切って横糸を少しぬき取っただけの断ち切りの状態になっている可能性が高いんだとか。

もしパシュミナ100%の製品をお探しの際は、ぜひ参考にしてみてください。

3 パシュミナの品質の違いについて

パシュミナは繊細でより均一に紡がれたものほど高品質と言われています。

産地であるカシミールでは、パシュミナが完成するまで72の工程があると言われており、その工程すべてが手作業で行われているそうです。

パシュンの毛で糸を紡ぎパシュミナを編んでいく工程は、手作業であるがために厳密に細さを合わせたり均一に紡いでいくことは至難の技。また、高品質なものを紡ごうと、より細く繊細なパシュンの糸を使えば使うほど、多くの糸や時間と手間もかかってしまうんだとか。

そんな技術を可能としている職人の技量が高品質なパシュミナを生み出していると言えるかもしれませんね。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
本日はウールの中でも最高級品と呼ばれている「パシュミナ」について紹介させていただきました。

「パシュミナ」を希少なものにしてしまう所以、それは原料であるパシュンの毛の採取の困難さ、繊細で細いパシュン糸を紡ぐ作業がすべて手作業で行われているといった理由から。

それでも「パシュミナ」の肌触りのよさは他の製品では得ることができないものです。

少し高価かもしれませんが、ぜひ大切な人へのプレゼントに「パシュミナ」の製品を選んでみるのはいかがでしょうか。