【保存版】アロマキャンドルを楽しみ尽くそう!効果と正しい使い方の基本講座

インテリアとして素敵な雰囲気を醸し出してくれるアロマキャンドル。

しかしながら、意外と知られていないのがアロマキャンドル自体の持つ「効果」のお話。

オシャレなイメージが先行するせいか、アロマキャンドルの持つ優れた効果・効能についてまで理解して使っている方は多くはないはずです。

そこで本記事では、アロマキャンドルが私たちの心と体に与える影響を中心に、アロマキャンドルの効果を実感するために知っておきたい香りと原料に関する基本知識を徹底解説いたします。

「なんとなく素敵だから」という理由で使うアロマキャンドルはもう卒業。これからは、アロマキャンドルの持つ効果・効能まで理解してライフスタイルをより豊かにしていきましょう。

1 アロマキャンドルに期待される効果とそのメカニズム

アロマキャンドルには、大きく分けて以下の3つの効果・効能が期待できると言われています。

1-1 炎の揺らぎがリラックス効果をもたらす

揺らぐアロマキャンドルの炎

アロマキャンドルに灯した炎の揺らぎには、リラックス効果があると言われています。

ポイントとなるのは、「1/f揺らぎ」とも呼ばれる炎の揺れ。「1/fゆらぎ」とは、ある規則性の中にも不規則さが混在しているもののこと。

例えば、森のざわめき、電車の揺れ、そよそよと吹く風の音。皆さんもこれらの「揺らぎ」を見聞きして、なんとなく心が落ち着いた経験ってありませんか?

アロマキャンドルに灯した炎の揺れもし然りです。ユラユラと一定の規則性があるように見える、感じる。けれども時折、予測できない不規則な揺らぎを見せる。

実は、この揺らぎは私たちのリラックス時に現れる脳波(α波)の波長とよく似ていると言われています。

それゆえ、α波に似た「1/fゆらぎ」を持つ炎の揺れには生体にリラックス効果を与えると考えられているわけです。*

*1/fゆらぎとリラックス効果の関係については諸説あります。

1-2 精油の香りが自律神経のバランスを整える

ボトルに詰められたエッセンシャルオイル

アロマキャンドルに含まれる「精油(エッセンシャルオイル)」には、自律神経のバランスを整える効果があると言われています。

キャンドルに灯された炎の熱によって精油の芳香分子が、私たちの鼻腔を通過し「嗅覚受容器」を刺激。この刺激がシグナルとなって脳の中枢部分「大脳辺縁系」へと伝わります。

さらにこの大脳辺縁系から、自律神経系や視床下部へと伝達され、各芳香成分に応じた神経物質が放出されるというメカニズムです。

ただし、放出される神経物質は、精油に含まれる芳香成分によって異なります。

例えばラベンダーの香りは、幸福物質として知られる「セロトニン」の分泌を促進し、リラックス効果をもたらすことがわかっています。

1-3 お部屋の空気をリフレッシュできる

アロマキャンドルと空気清浄効果

アロマキャンドルには、お部屋の空気をリフレッシュできるというメリットも。

実はアロマキャンドルの中には、抗菌・抗ウイルス作用や、燃焼することで空気清浄効果を発揮する精油が含まれている場合もあります。

ティートリー、サンダルウッド、ペパーミント、ユーカリ、フランキンセンス、ベンゾイン(安息香)などがその代表例です。

揺らぐ炎、そしてリラックス感たっぷりのアロマの香りと共に、お部屋の空気もリフレッシュ。エアーリフレッシュナーの代わりとしても使用してみても良いですね。

2 アロマキャンドルの効果を実感するためのポイント

リラックス効果の高いアロマキャンドル。

しかしながら、アロマキャンドルであれば何でも良いという訳ではありません。効果を最大限実感するためにも、以下の2つのポイントを意識しましょう。

2-1 その日の気分に応じて香りを変える

先ほども説明した通り、芳香成分によって分泌される神経物質も異なります。なので、その日の気分に応じて最適な香りを選ぶことが大切です。

精油の香りは大きく分けて、シトラス、フローラル、ハーブ、樹脂、スパイス、エキゾチック、ウッドの7種類に分類することができます。

以下、各香りの分類ごとの代表的な精油や、期待される効果・効能について見ていきましょう。

2-1-1 シトラス系

シトラス系アロマ

アロマの中でも高い人気を誇るのが、シトラス(柑橘)系。

フルーツの果皮から抽出されるものがほとんどで、緊張した気分を落ち着かせたり、前向きな気持ちにさせてくれる効果が期待できます。

代表的なシトラス系アロマの例

レモン、オレンジ、マンダリン、グレープフルーツ、ベルガモット、ライム 等

2-1-2 フローラル系

フローラル系アロマ

華やかな香りで女性人気も高いのが、フローラル系のアロマ。

高いリラックス効果はもちろん、ノスタルジックな香りがお部屋のムード演出にもぴったり。

中でもラベンダーに含まれる「酢酸リナリル」には、幸福物質であるセロトニンの分泌を活発化する効果があると言われています。

代表的なフローラル系アロマの例

ジャスミン、ラベンダー、ローズ、ネロリ、ゼラニウム、カモミール等

2-1-3 ハーブ系

ハーブ系アロマ

一般的な認知度はシトラス系などと比べると低いですが、古くから自然療法にも用いられてきたことで知られるのがハーブ系のアロマです。

清涼感があるものが多いため、気分をリフレッシュさせたり、集中力を高めたい時にも向いています。

代表的なハーブ系アロマの例

ペパーミント、ローズマリー、クラリセージ、メリッサ、タイム、マージョラム等

2-1-4 樹脂系

樹脂系アロマ

樹脂系のアロマは、その名の通り樹木の樹脂から抽出されたアロマのこと。

一般的な認知度はかなり低く、樹脂系アロマを使いこなしたら、それはすでに玄人の域。他のアロマと比べて粘度が高く、香りもウッディーかつ濃厚なものが多いのが特徴です。

高ぶった気持ちを落ち着かせたり、不安感や喪失感を緩和する効果も期待できます。

代表的な樹脂系アロマの例

フランキンセンス、ベンゾイン、ミルラ、エレミ、ガルバナム等

2-1-5 オリエンタル系

オリエンタル系アロマ

神秘的かつセクシーな香りが特徴のオリエンタル系のアロマ。

中でもイランイランに含まれる「酢酸ベンジル」には気分を高揚させる効果も期待されています。大切な人との夜、ムーディーな雰囲気を演出したい時にもオススメ。

ただし香りが強いため、気分が優れない時には使用を避けた方が無難です。

代表的なオリエンタル系アロマの例

サンダルウッド、パチョリ、イランイラン、ベチバー等

2-1-6 スパイス系

スパイス系アロマ

調味料としてもおなじみのスパイス系アロマ。

他のアロマと比べて刺激が強いものが多く、気分を活性化させたり高揚感をもたらしてくれるものが多いという点も特徴です。

オリエンタル系同様、香りの刺激が強いため、気分が優れない時には使用を避けた方が良いでしょう。

代表的なスパイス系アロマの例

コリアンダー、ブラックペッパー、クローブ、スターアニス、シナモン、バニラ、クミン等

2-1-7 ウッド系

ウッド系アロマ

爽やかな木々の香りが特徴的なウッド系アロマ。

一口にウッド系と言えど、爽やかでシャープなユーカリから深い早朝の森林を思わせるヒノキやヒバなど香りのタイプは実に多種多様です。

張り詰めた心を解したり、寝つきを良くする効果も期待されています。とにかくリラックス効果を追求するなら、ウッド系アロマが一番です。

代表的なウッド系アロマの例

シダーウッド、ローズウッド、サイプレス、ヒノキ、ヒバ、ジュニパー、パイン、ユーカリ等

2-2 植物性ワックスのアロマキャンドルを選ぶ

アロマキャンドルを選ぶ際には、「植物性ワックス」のものを選ぶと良いでしょう。ちなみに植物性ワックスとは、野菜や果実等を原材料とするロウ(wax)のこと。

一般的なパラフィンを原料とするキャンドルよりもススが出にくい上に、種類によっては燃焼時に空気を清浄する効果も期待できます。

融点が低いことから燃焼時間も比較的長いため、コスパが高いというメリットも。

ただし一口に植物性ワックスと言っても、ソイワックス、パームワックス、ビーズワックスなどいくつかの種類が存在します。ここからは、各植物性ワックスの特徴について詳しく見ていきましょう。

2-2-1 ソイワックス

ワックスの原料 大豆

ソイワックスとは、大豆(Soy)を原料とするロウのこと。数あるボタニカルワックスの中でも融点が低く長持ちする上に、火を消した時のススもほとんど出ません。

生物分解性も高いため、環境にも優しいエコな原料と言えるでしょう。

市場に流通しているボタニカルワックスキャンドルの多くに、このソイワックスが使われています。

2-2-2 パームワックス

ワックスの原料 ヤシの葉

パームワックスとは、ヤシ(Palm)から取れるパームオイルを原料とするロウのこと。

クリスタルのような模様が浮かび上がることから、キャンドルとして仕上げた際の美しさも魅力の1つ。

ソイワックス同様、パラフィンワックスと比べるとすすも出づらい上に、長持ちするのがメリットです。

2-2-3 ビーズワックス

ワックスの原料 蜂の巣

ビーズワックスとは、ミツバチの巣を原料とするロウのこと。

一般的には、「ミツロウ(蜜蝋)」と呼ばれることも多く、ヘアワックスやスキンケアアイテムにも用いられることで有名です。

スキンケアにも使われる素材なので、万が一お肌についても無害という点もメリットの1つ。ほのかに香る、蜂の巣独特の甘く優しい芳香も楽しむことができます。

2-2-4 ライスワックス

ワックスの原料 米ぬか

ライスワックスとは、その名の通り米ぬかを原料とするロウのこと。

比較的流通量が少なめですが、他のワックス同様、安全性も高く環境にも優しいボタニカルワックスとして最近注目を集めています。

2-2-5 その他、植物由来のワックス

その他、ワックスの原料となる植物や果実

ここまでご紹介してきたワックス以外にも、実はたくさんのボタニカルワックスが存在します。

例えば、イチジクを原料とするイチジクワックス、ハゼの実から採取される木蝋、菜種を原料とするナタネワックスなど。

ボタニカルワックスのアロマキャンドルを選ぶ際には、一体どの植物性原料を使っているのかチェックしてみると面白いかもしれませんね。

3 アロマキャンドルの効果的な活用方法

せっかく購入した素敵なアロマキャンドル。いつも通り火を灯すだけではもったいありません。シーンに応じて主に以下のように活用してみると良いでしょう。

3-1 浴室で使えばリラックス効果もさらに高まる

アロマキャンドルバス

「アロマキャンドル = 部屋で焚くもの」とばかり思っていませんか?実は、しっかりと換気さえ行えば、浴室でキャンドルを使ってもOK。

安定する場所にキャンドルを設置して着火したら、あとは浴室の電気をOFF。

揺らめく炎の灯りと幻想的な雰囲気を作り出してくれます。浴室いっぱいに広がるアロマの芳香を楽しみながらお湯に浸かれば、リラックス効果も倍増すること間違いなし。

疲れた日の夜には、いつもよりちょっと贅沢なアロマキャンドルバスを楽しんでみてはいかがでしょうか?

3-2 ヨガや瞑想の導入として使ってもOK

瞑想をする男性

ヨガやメディテーション(瞑想)の導入として、アロマキャンドルを使うのもアリです。

優しく揺らぐ炎が、忙しない日常とは隔絶された「非日常感」を演出してくれます。エッセンシャルオイルの香りが乱れた呼吸をゆっくりと整え、集中力を高めてくれるはずです。

ちなみにヨガや瞑想時にオススメの香りは、サンダルウッド(白檀)。

慣習の1つとして瞑想を行うインドにおいてもサンダルウッドは古くから親しまれてきた香木の1つ。言わずもがな、ヨガや瞑想との相性も抜群です。

3-3 開封して飾るだけでディフューザーの代わりにも

テーブルに置かれたアロマキャンドル

アロマキャンドル自体の香りの強さにもよりますが、基本的には開封して飾るだけでもほんのりと香りが漂います。

使わないときはディフューザーの代わりとしてお部屋に置いておくだけでもOKです。

ただし、香りが漂うということは徐々に芳香成分が抜けているということでもあります。開封後、あまり長い間放置しておくと香りが薄まってしまう可能性もあるため注意しましょう。

3-4 配合精油によっては虫除け効果も期待できる

配合精油によっては虫除け効果も期待できる

配合されている精油次第にはなりますが、アロマキャンドルの中には虫除けの効果が期待できるものも沢山あります。

虫除け効果の期待されている精油は以下の通りです。

虫除け効果のある精油の例

レモングラス、シトロネラ、ユーカリ(レモンユーカリ)、ゼラニウム、ペパーミント等

夏場やアウトドアシーンなどでこれらの精油が配合されたキャンドルを使えば、リラックス効果と虫除け効果で一石二鳥。

精油自体の持つ効果をうまく利用することも大切ですね。

4 アロマキャンドルを使う際の注意点

植物性ワックス(ベジタブルワックス)

4-1 キャンドルの周辺には何も置かない

これは当たり前かもしれませんが、キャンドルの周りにはできるだけ燃えやすい物を置かないようにしましょう。

リラックスするためのキャンドルで火災を起こしたら本末転倒です。

当然のこととはいえ、高頻度で使っているほど基本的な注意を怠ってしまうこともよくあります。

特に小さなお子様のいる家庭でアロマキャンドルを使う場合には、手の届かない場所に置くなどお子様の安全を第一に考えるようにしましょう。

4-2 必ず換気をする

アロマキャンドルの点火時間は人によって異なりますが、たとえキャンドルの使用が短い時間であっても必ず換気を行うようにしましょう。

キャンドルの火は、空気中の酸素を使って燃焼しています。

つまり締め切った部屋で長時間キャンドルを焚いたままにしておくと、空気中の酸素が徐々に失われ、最悪の場合一酸化炭素中毒に陥ってしまう可能性も考えられるからです。

お部屋の広さにもよりますが、最低でも30分〜1時間に1回は窓を開けて外気を取り込むようにしましょう。

4-3 火を消す際はスヌーファーを使う

細かいことかもしれませんが、アロマキャンドルの火を消す際には専用のスヌーファーを使いましょう。ちなみにスヌーファーとは、キャンドルの火を消すための道具のこと。

息を吹きかけて消すと危険な上に、キャンドルの芯から煙が沢山出てしまいます。

もちろん、植物性ワックスを使っているキャンドルの場合は体に害はありませんが、正直なところ燃焼後の煙は良い香りとはいえません。

スヌーファーは100円均一などでも販売されているので、キャンドルを楽しみたい方はあらかじめ用意して置くことをオススメいたします。

4-4 芳香成分が飛ばないうちに使い切る

先ほども少し触れましたが、アロマキャンドルといえど開封後にいつまでも放置しておくことはオススメいたしません。

確かに質の高いアロマキャンドルは値段もそれ相応にするため、もったいなくて中々使えないという気持ちもよくわかります。

しかしながら、使わずに放置しておくとキャンドルに含まれる芳香成分が空気中へと逃げ、香りが徐々に失われてしまうことも。

精油入りのキャンドルの場合は、長くても半年以内には使い切ることをオススメいたします。

まとめ

今回は、アロマキャンドルの効果を中心に、活用方法から注意点に至るまで基本的な知識をご紹介しました。

アロマキャンドルには、炎の揺らぎ(1/fゆらぎ)と精油の芳香成分によるリラックス効果、そしてお部屋の空気清浄効果などメリットがたくさんあります。

配合されているエッセンシャルオイルから、気分や目的に応じて選ぶのもポイント。加えて、バスキャンドルや、瞑想の導入部で使うなどシーンごとの使い分けも意識したいですね。

「アロマキャンドル = インテリアグッズ」と考えるのは今日で終わり。

これからはその効果とそのメカニズムを理解した上で、アロマキャンドルを使っていきましょう。