靴底の超定番「ビブラムソール」とは?意外と知らない種類や特徴を徹底分析

シューズ選びにおいて大切なのは、素材やデザインだけではありません。

私たちの足を支えるコアとなる「ソール」もまたこだわりたいポイントの1つ。そこでご紹介したいのが、高性能ソールとして知られるVibram社製の通称「ビブラムソール」です。

街履きはもちろん、本格的なアウトドアまで様々なアクテビティをサポートする万能ソール。

今回はビブラムソールの特徴や種類に至るまで、その魅力をたっぷりとご紹介いたします。

1 そもそもVibram(ビブラム)ソールとは?

ビブラムソール

1-1 イタリア発、Vibram社製の高性能ラバーソール

ビブラムソールは、イタリアに本社を構えるVibram社製の高性能ラバーソールです。

一般的なソールと比較しても、グリップ力・クッション性。耐久性などに優れており、世界的ブランドのアウトドアシューズのソールにも数多く採用されています。

その抜群の履きやすさは、世界中のシューズフリークたちを虜にしてしまうほど。

ちなみに最近ではアウトドアシューズだけでなく、例えばドレスシューズのようなフォーマルシーンで利用する靴にビブラムソールが搭載されることもあります。

1-2 ビブラムソールのルーツは険しい「山」

Vibram社の創設者は、登山家として知られるイタリア人のヴィターレ・ブラマーニ氏。

彼自身、登山家としてK2を始めとした非常に険しい山道をこなす中で、「本当に理想的な靴のソールとは何なのか?」を追求してきました。その経験の蓄積によって生まれたのが、このビブラムソールだったのです。

険しい山を知り尽くているブラマーニ氏だからこそ開発できたソールと言えるでしょう。

現在、そのノウハウは単なるトレッキングやクライミングという枠を超えて、あらゆるシチュエーションで活躍する万能なソールを生み出しています。

2 他のソールと一線を画す!ビブラムソールの特徴

2-1 オフロードでもガシガシ使える抜群の耐久性

ビブラムソールの魅力は、何と言ってもその耐久性。

通常のゴムよりも弾性に優れた「加硫ゴム」と呼ばれる特別な素材を使用しているため、ヘビーユースしてもすり減りにくいという点が大きな特徴です。

創設者自身が登山家であったこともあり、オフロードでもガシガシ履き込めるよう堅強な作りになっています。

2-2 高いグリップ力とクッション性で快適な履き心地

高いグリップ力とクッション性の両方を兼ね備えているという点もビブラムソールの持つ魅力の1つ。

濡れた地面やオフロードでもしっかりとグリップしつつ足にかかるストレスを軽減してくれます。

街履き〜アウトドアシーンに至るまで対応可能な万能さは、あらゆるソールの中でも群を抜いていると言えるでしょう。

また一般的に履きづらいイメージの強いドレスシューズのようなアイテムであっても、靴底にビブラムソールを搭載することで格段に歩きやすくなります。

2-3 どんなシューズとも馴染む計算されたデザイン

アウトドアシーンで活躍するソールというと「分厚くてゴツい」というイメージが強いですよね。

一方でビブラムソールには、そういった独特の無骨さはほとんどありません。シーンや性別問わずどんなシューズとも自然に馴染むような計算されたデザインになっています。

そのため本格的なトレッキングシューズはもちろん、カジュアルなスニーカー、サンダル、フォーマルなドレスシューズに至るまで、様々なカテゴリーの靴のソールとして使用することができるのです。

2-4 徹底的なまでの品質管理体制

Vibram社では、ソールの品質を担保するために非常に厳しい品質検査を行なっています。

例えば、密度、硬さ、摩耗耐性に至るまで、細かい検査項目を全て通過しなければなりません。

ただし、機械で測定しただけでは分からないこともあるため、その部分に関しては実際の山道や雪道などを使ってフィールドテストを行います。この厳格なチェックをクリアした製品のみが市場に流通するわけです。

またVibram社では、ソールの原材料の仕入れ、開発、生産、販売に至るまでのプロセスを自社内で完結させています。このワンストップ体制もまた、ビブラムソールの高い品質を支えているポイントの1つと言えるでしょう。

3 ビブラムソールはバリエーションが豊富

一口にビブラムソールと言っても、実は非常にたくさんのバリエーションが用意されています。

そのため各メーカーは、トレッキングシューズ、ワークブーツ、スニーカー、ドレスシューズなどシューズ自体のカテゴリーや着用時に想定される環境に応じて最適なソールを選ぶことができるのです。

今回は数あるバリエーションの中から、いくつかピックアップしてご紹介いたします。

3-1 Vibram #002F

#002Fは、氷雪面におけるグリップ力を重視したモデル。

他のビブラムソールとは異なる「Vibram® ICETREK」と呼ばれる氷雪面に適した特別な素材を使用しています。そのためウインタースポーツ用のシューズに多く搭載されています。

タコの吸盤を思わせる凸凹が特徴的です。

3-2 Vibram #9105

#9105は、軽さと耐久性に特化したモデルです。

2015-2016に登場したばかりのVibram社の新素材「Vibram® Vi-Lite」を搭載。足への負担が少ないだけでなく、ガシガシ履きこめる耐久性も両立しています。

どちらかと言うとアウトドアシーンよりも、タウンユースに適したモデルと言えるでしょう。

3-3 Vibram #1014

#1014は、本格的な雪山の登山に適したモデルです。

険しく滑りやすい雪山道にも対応できるよう高いグリップ力を確保しています。また雪山に特化した素材「Vibram® MONT」を搭載しているため、低温の環境下に長時間さらされても、ゴムの機能性が失われることもありません。

かなりチャレンジングなアルピニストの方にとって、本モデルを搭載したシューズは大きな助けとなってくれることでしょう。

3-4 Vibram #2870

#2870は、ローファーを始めとしたデッキシューズに適したモデルです。

グリップ力が高く滑りにくいため雨の日にも最適。通常は履きづらく滑りやすいちょっとクラシカルなシューズにも、高い機能性をプラスすることが可能です。

デザインもシンプルなので、上品なデッキシューズの雰囲気を邪魔しません。

3-5 Vibram #1682

#1682は、エンデューロ(※オートバイで行われるレース)ライダー向けのモデルです。

素材には、先ほどご紹介した#1014と同じ「Vibram® MONT」を搭載。全体的に高い耐久性を担保しつつ、ペダルによって磨耗しやすい部分を特に強化しています。

エンデューロライダー向けに作られたモデルではありますが、あえてタウンユース用のシューズのソールとして使われることもあるようです。

3-6 Vibram #2303

#2303は、ウォータースポーツ用のシューズに適したモデルです。

素材には「Vibram® SP」を搭載。耐久性はもちろん、ウォータースポーツ特有の滑りやすい環境にも適した高い耐滑性を備えているという点が大きな特徴です。

オフホワイトカラーなので、クラシカルな外観の靴のソールとして使えば程よいアクセントにもなります。

3-7 Vibram #4371

#4371は、タウンユースに適した万能なモデルです。

EVAと天然ゴムを掛け合わせることで、従来のゴムの35%に当たる超軽量化を実現した「Vibram® MORFLEX」を搭載。ちなみにスポーツサンダルでも有名なスイコック(SUICOKE)にも、同様の素材が使用されています。

ソール自体がとても軽くクッション性にも優れているため、長時間歩いても疲れにくいのが魅力。その快適な履き心地から、病みつきになる方も多いようです。

3-8 Vibram Megagrip(メガグリップ)

Megagrip(メガグリップ)は、グリップ力に特化したアウトドア向けのモデルです。

その名の通り素材には「VIBRAM® Megagrip」を搭載。ただでさえ滑りにくい従来のビブラムソールよりも、約30%以上もグリップ力を向上させているのだとか。

濡れた地面はもちろん、乾いたフィールドであっても滑らず歩行できます。

 

4 リソール(張り替え)で自分色にカスタマイズしてもOK!

堅強なビブラムソールであっても使用年数が長くなれば、それ相応に劣化も進んでいきます。

ソールがダメになってしまうと一般的には靴ごと処分することが多いかもしれません。しかし使用されているソールがビブラムソールである場合、話は別!

製品自体の仕様にもよりますが、基本的には専門店のリソールサービス(張り替えサービス)を利用することができます。

搭載されていたソールと同じものを選んでも良いですし、あえて別のVibramソールを選んでも面白いかもしれません。使い古したあとは好きなソールに張り替えて、自分色にカスタマイズする楽しみもあります。

リソールは基本的に靴修理の専門店で行うことになりますが、以下のようなWEB上のサービスを利用することも可能です。

まとめ

本日は、Vibram社製の高性能ラバーソールである「ビブラムソール」についてご紹介しました。

ビブラムソールを搭載したシューズは天候など問わず使えるため、1足持っておくだけでかなり便利です。ビブラムソールを搭載したシューズは一般的な製品よりも少々値段が高くなる傾向にありますが、迷ったらぜひ一度試着してみてください。

安定したグリップ力、そして高いクッション性…。その快適な履き心地がきっとクセになるはず。

ぜひ今後のシューズはデザインだけではなく、ソールにも注目して選んでいただければと思います。