高級絹織物「タフタ生地」とは?サテンとの違いまで詳しく解説

みなさんは「タフタ」と呼ばれる生地をご存知でしょうか?

タフタ生地とは、絹製の糸を使用して平織りで織られた絹織物の一種です。生地は薄いもののハリのある硬めの質感を持っており、上品な艶とドレープ感が特徴的な生地として知られています。

レディースのファッションアイテムの生地として普段使いのスカートやワンピースからパーティーやウェディングなどを始めとした特別な日に着用するドレスまで、幅広く使用されているタフタ生地。

女性はご存知の方も多いと思いますが、男性にとっては聞き馴染みがないの生地ですよね。

実は、メンズファッションの中でも高い人気を誇るMA-1を始めとしたジャケットの表地もしくは裏地としてもよく使用されている生地なのです。

本記事では、そんなタフタ生地の概要から特徴、生地に使用される素材、タフタとサテンの違いまで詳しくご紹介します。

1 そもそもタフタ生地とは?

そもそもタフタ生地とは?

タフタ生地とは、絹製の糸を使用して平織りで織られた絹織物の一種です。

タフタ(taffeta)という生地の名称は、ペルシア語の「taftah(紡ぐ、輝く)」に由来します。もとはバグダット発祥の織物なのだとか。

主に、レディースのスカートやワンピース、ドレスなどのファッションアイテムに使われています。

高密度のタフタ生地は防風性に優れることから、MA-1を始めとしたジャケットの表地・裏地に使用されることも。

ちなみにタフタ生地はシルク製の糸を使って織られた織物だったため、その価値は高く、高級な生地として知られてました。

しかしながら、時代の変化とともにタフタ生地の素材は合成繊維が主流となり、現在では比較的安価で購入可能です。

2 タフタ生地の特徴

タフタ生地の特徴

2-1 上品なツヤとドレープ感

タフタの最大の特徴は、生地が持つ上品なツヤと適度なドレープ感です。

また、生地には適度な硬さとハリを持っていますが、手触りはさらさらとしていることも特徴の一つ。

その質感からタフタ生地は、カジュアルなアイテムはもちろんのこと、パーティーやウェディングなどのフォーマルなワードローブにも用いられる生地として知られています。

さらに、タフタ生地は、経糸(縦糸)に細い糸、緯糸(横糸)に太い糸を使って織られるため、生地に細かいうねがあり、他の生地に見られない独特な生地感も魅力的です。

2-2 優れた耐久性で実用的

タフタ生地はデザイン性のみならず、実用性も兼ね備えた優秀な生地です。

タフタ生地は、「平織り」、「斜文織り」、「朱子織り」からなる織物の三原組織のうちの一つ、平織りで織られています。平織りは、経糸と緯糸を一本ごとに交互させて織る方法で、硬い質感を持った伸縮性のない薄めの生地に仕上がることが特徴。織物の三原組織の中でも特に耐久性に優れ、摩擦にも耐性を持っています。

それらの特徴を持つ平織りで織られたタフタ生地は、硬い質感でさらさらとした肌触り、丈夫なのにライトな生地感といった一見すると相反する特徴を両立しているのです。

また、高密度で織られたタフタ生地は、防風性や撥水性、通気性をもち、MA-1を始めとしたジャケットの生地としても使用されます。

織物ついてさらに詳しく知りたい方は、下記の記事も参考にしてみて下さい。

3 タフタ生地に使われる素材

タフタ生地に使われる素材

もともとタフタ生地は、シルク製の糸を使って織られていた織物です。

しかしながら、近年ではシルクを使ったタフタ生地は流通量が減り、ポリエステルナイロンなどを始めとした化学繊維を使用した生地が主流になっています。

シルクを使用した生地は「シルクタフタ」、ナイロンを使用したものは「ナイロンタフタ」など使われている素材の名称をつけて呼ばれることもあるようです。

古くは、代表的な高級絹織物として知られていたタフタ生地ですが、化学繊維を使ったタフタ生地が主流になった近年では、カジュアルなアイテムにも使われる身近で高級感のある生地になりました。

一方、近年でもウェディングドレスを始めとした高価な製品に使われるタフタ生地はシルクを使用した製品が多く、化学繊維のものと比較すると厚みがあり、シワになりにくいと言われています。

現在でも、シルクが使用されたタフタ生地は、特別な日を彩るに相応しい高級な生地と言えるでしょう。

4 タフタ生地とサテン生地の違い

タフタ生地とサテン生地の違い

タフタ生地とサテン生地は、使用されている素材や質感が似ていることで知られています。しかしながら、タフタとサテンは全くの別物です。両者の最も大きな違いは、その織り方。

タフタ生地が平織りでおられた生地を指すのに対し、サテン生地は織物の三原組織の一つ、朱子織りで織られた生地です

さらに、タフタ生地は、平織りに”属する”生地の名称ですが、サテン生地は、朱子織り”そのもの”を指しています。つまり、タフタ生地≠平織り、サテン生地=朱子織りなのです。

また、生地の厚みにも違いがあり、薄めのタフタ生地と比べるとサテン生地は厚いのが特徴。重量もサテン生地よりタフタ生地の方が軽いといったメリットがあります。

まとめ

今回は、タフタ生地についてご紹介しました。

タフタ生地とは、絹製の糸を使用して平織りで織られた絹織物の一種。

スカートやワンピースからパーティーやウェディングなどのドレスまで、レディースのファッションアイテムの生地として幅広く使用されている生地。

上品なツヤと適度なドレープ感を持ち、硬い質感でさらさらとした肌触り、丈夫なのに薄い生地などの特徴を持っています。

古くは、代表的な高級絹織物として知られていたタフタ生地ですが、近年では化学繊維を使ったタフタ生地が主流になり、カジュアルなアイテムにも使用される身近で高級感のある生地になりました。

しかしながら、現在でもシルクが使用されたタフタ生地は、高級な生地として扱われており、主にウェディングドレスなどに使われています。普段使い・イベントなど着用するシーンに合わせて生地の素材を選んでみてはいかがでしょうか。

タフタ生地のアイテムを検討する際は、ぜひ本記事を参考にしてみて下さいね。