今再注目されているスカジャンとは?スタジャンとの違いまで詳しく解説

横須賀市の名物として古くから親しまれて来た「スカジャン」。

一目見たら印象に残るインパクト抜群の刺繍が施されたジャケットは有名ですよね。90年代のファッションシーンで大流行したアイテムとしてすでにご存知の方も多いのではないでしょうか?

スカジャンは、90sファッションを語る上で、欠かすことができないアイテムの一つ。

そのスカジャンが、2010年代後半頃から始まった90sリバイバルブームがきっかけとなり、再び注目されているのです。

本記事では、そんなスカジャンの概要から誕生のルーツ、スタジャンとの違い、デザイン・生地の特徴に至るまで詳しくご紹介します。

1 スカジャンとは

スカジャンとは

スカジャンとは、「横須賀ジャンパー」の略称のことです。

光沢のある生地を使ったジャケットの前面、背面に施された特徴的な刺繍で知られています。

スカジャンが持つ生地感や大胆な刺繍デザインは、シンプルなアメカジファッションと相性抜群です。

現在の90sリバイバルブームが起きる以前も、デザイン性の高さ、生地へのこだわりなどの理由から、一部の層からの支持を集めていました。

発祥地の横須賀市が、スカジャンを着用している方むけに、加盟店での割引が受けられる「スカジャン割」というイベントをやるなど街を上げて精力的にPRを行なっていることでも知られています。

2 スカジャン誕生のルーツ

スカジャン誕生のルーツ

スカジャン誕生のルーツは、太平洋戦争が終結した時代にまで遡ります。

終戦後、日本に駐留していたアメリカ兵士が帰国する際の土産物として、持ち込んだシルクの生地に、鷹や龍、虎などの動物や所属部隊・基地などのエンブレムのデザインを刺繍したジャケットを仕立ててもらうよう、職人にオーダーしたのが始まりと言われています。

当時のアメリカ兵士からは、帰国の土産物として作成した、刺繍が施されたジャケットを、記念品、土産物を意味する”souvenir”から「スーベニアジャケット」、「スーベニールジャケット」などと呼ばれ、親しまれていたそうです。

そして1960年頃からは、オーダーのみで販売していたジャケットの一般販売が始まり、アメリカ軍内外で広く知られることとなります。

その頃から、現在も使われている発祥地の横須賀のジャケットを意味する名称「スカジャン」と呼ばれるようになりました。

90年代に大流行したことで有名なスカジャンのルーツには、実は終戦後からの長い歴史があったのです。

3 スカジャンとスタジャンの違いは?

スカジャンとスタジャンはその名称に加え、どちらもショート丈、リブ使いなどの共通点が多く、一見すると非常によく似ているジャケットです。

しかしながら、スカジャンとスタジャンには、刺繍、素材、誕生したルーツ、着用を想定したシーンを始めとした様々な点において明確な違いがあります。

3-1 誕生したルーツの違い

誕生したルーツの違い

スカジャンとスタジャンの最も大きな違いは、誕生したルーツです。スカジャンは、前項で解説した通り終戦後に駐留していたアメリカ兵士が帰国する際の土産物として誕生しました。

一方のスタジャンは、「スタジアムジャンパー」の略称です。

日本国内で使われているスタジアムジャンパーという名称は和製英語で、海外では主にスポーツチームを意味する「バーシティージャケット」や受賞者に送ったことから「アワードジャケット」と呼ばれています。

3-2 素材やデザインの違い

スポーツにルーツを持つスタジャンは、スポーツをする際、ベンチなどで出番を控えている選手が体を冷やさないように高い保温性を持っているのも特徴の1つ。

また、デザインに関してもほとんどのスタジャンは、リブにラインがあるなどのスポーティーなデザインが多く見られます。

刺繍は、スカジャンが鷹や龍、虎などの動物や所属部隊・基地などのエンブレムのデザインを刺繍したものが多いのに対してスタジャンは主に、チームの名称やエンブレム、選手名が刺繍されている製品が多いのが特徴です。

素材での違いは、スカジャンは光沢のある生地を使用したジャケットですが、スタジャンのボディーはウールやナイロンなどの素材、アーム部分はレザーを始めとした異素材を組み合わせている製品が多く見られます。

4 スカジャンのデザインの特徴

スカジャンのデザインの特徴

4-1 独特な刺繍

スカジャンの最大の特徴は、その一目見たら忘れないインパクト抜群の特徴的な刺繍。

刺繍は、スカジャンが土産物として誕生した名残から、鷹や龍、虎などの動物や和柄、日本語のローマ字読みの単語などの日本をイメージさせるデザインや、部隊・基地などをモチーフにしたデザインが多く見られるのが特徴です。

近年では、刺繍技術が向上したこともあってかバリエーションが増え、よりデザイン性の高い刺繍が施されたジャケットも目にするようになりました。

中には、アニメーション作品をモチーフにした高度な刺繍を施したジャケットを販売しているメーカーも存在します。

4-2 光沢のある生地

スカジャンは、上品な光沢を持った生地が使われているのことも特徴の一つ。

主に生地に使用される素材は、高級感がある素材としてお馴染みの「サテン」と、同じく光沢が特徴の「別珍」と呼ばれる素材の2種類。

ちなみに別珍とは、ベルベット生地を模して綿から作られた織物の一種です。

独特の光沢感と厚手の生地感が特徴的な素材として知られ、指輪・貴金属などを入れる化粧箱や印鑑ケースの内側などによく使用されています。

スカジャンは刺繍だけではなく、こだわりのある上品な生地を使っていることも長らく愛されてきた理由と言えるのではないでしょうか。

まとめ

今回は、スカジャンについてご紹介しました。

近年の90sリバイバルブームがきっかけとなり、再び注目されているスカジャン。太平洋戦争が終結した時代に誕生のルーツを持つ、歴史あるジャケットです。

インパクトのあるデザインの刺繍と光沢のある生地で知られています。

発祥地の横須賀市が、スカジャン着用者を対象として、加盟店での割引が受けられる「スカジャン割」というイベントをやるなど街を上げて精力的にPRを行なっているのもポイント。

横須賀の歴史あるスカジャンは、長い間多くの人に愛されるおすすめのアイテムです。

ジャケットを検討の際は、ぜひ本記事を参考にしてみてくださいね。