「ストレッチ素材」とは?特徴やお手入れ方法の基本知識

スポーツウェアを始めとしたアイテムでお馴染みのストレッチ素材。

軽量で伸縮性も高くストレスフリーな着用感は、アウトドアシーンはもちろん、タウンユースとしても重宝しますよね。

その一方で、「ストレッチ素材」という1単語で一括りにされることが多く、実際にどのような素材をストレッチ素材と呼んでいるのかご存知ない方も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、そもそもストレッチ素材とは何なのか?という基本的な知識を中心に、特徴やお手入れ方法に至るまでご紹介いたします。

1 ストレッチ素材とは?

ストレッチ素材とは?

ストレッチ素材とは、簡単に言ってしまうと「伸縮性と弾力性富んだ素材の総称」です。あくまで「総称」なので、ストレッチ素材という名称の原料はありません。

具体的には、石油由来の化学繊維の中でもポリエステル糸ポリウレタン糸を混紡したものが、ストレッチ素材に分類されます。

耐久性が高く型崩れしにくく、メンテナンス性も抜群。

ただしメリットばかりではなく、吸水性の低さや毛玉ができやすさなど注意すべき点もあります。

2 ストレッチ素材のルーツは「ライクラ」

ストレッチ素材が開発されたのは、1958年頃。

アメリカのデラウェア州・ウィルミントンに本社を構える化学メーカー デュポン社の開発した「ライクラ」と呼ばれるオリジナルの素材がルーツであると言われています。

ライクラとは、ポリウレタンを使用した弾性の高い繊維のこと。

一般的にはスパンデックスと呼ばれ、スポーツウェアからスーツに至るまで様々なアイテムに使用されてきました。

ちなみに現在、ライクラの商標はコーデュラファブリックでも有名なアメリカのインビスタ社が保有しています。

3 ストレッチ素材の特徴

ストレッチ素材の特徴は、ずばり伸縮性(ストレッチ性)と弾性回復性(キックバック性)の2点。この両方を兼ね備えた、機能性の高い素材がストレッチ素材なのです。

3‐1 伸縮性

ストレッチ性とは、伸縮性のこと。

ポリウレタンやポリエステルを始めとしたストレッチ素材は、生地をギュッと引っ張ることで縦や横に伸び縮みさせることができます。

ただし、「○%以上伸縮すること」といった明確な基準は定められていません。

なのでポリエステルやポリウレタンを使用していて、なおかつ生地が縦か横いずれかに伸び縮みするのではあれば、その素材はストレッチ素材であると言えます。

3‐2 弾性回復性

弾性回復性とは、簡単に言ってしまうと「生地に加えていた力を取除いた後、時間の経過とともに次第に復帰する現象」のことです。

ストレッチ素材を横にギュッと引っ張った後手を離してみると、伸びっぱなしにならずしっかりと元の状態に戻りますよね。

ただしこの弾性回復性は、使用しているうちに徐々に失われていきます。

4 ストレッチ素材をお手入れする際の注意点

ストレッチ素材のお手入れ

ポリウレタン糸やポリエステル糸の寿命は約3∼4年前後と言われています。ただし、取り扱いの方法次第ではその寿命を少しでも長くすることができる可能性も。

大切なアイテムを少しでも長く使うために、取り扱い上の基本的な注意点について確認しておきましょう。

3‐1 洗濯表示をしっかりと確認する

これは基本中の基本ですが、まずは製品に付いている洗濯表示タグをしっかりと確認しましょう。

基本的にストレッチ素材の多くは洗濯機で洗っても問題ないことが多いですが、混紡されている糸の種類によっては手洗いやクリーニングが推奨されている場合もあります。

化学繊維だからといって安易に洗濯機にかけるのではなく、洗濯表示に記載されている指示に従ったお手入れを行うことをオススメいたします。

3‐2 洗濯機を使用する場合はネット洗いで

洗濯機を利用する際、洗濯ネット無しの場合型崩れや摩耗による毛玉が発生します。生地へのダメージを少なくするためにも、洗濯ネットに入れてから洗いましょう。

洗濯コースは「手洗いコース」や「ドライコース」がおすすめです。

また生地の変色や劣化を防ぐためにも、塩素系漂白剤の使用は控えましょう。

3‐3 干す時は風通しの良い場所で陰干しを

ストレッチ素材は、風通しの良い場所で陰干しするのが基本。

原料であるポリエステルやポリウレタンは、紫外線への耐性が弱い素材です。直射日光を当てることによって繊維へのダメージが大きくなり劣化を早めてしまいます。

お洗濯後は手で叩くようにしてしっかりとシワを伸ばしたら、できるだけ風通しの良い場所で陰干しするようにしましょう。

3‐4 アイロン掛けは必ず当て布で

基本的にはシワのつきづらいストレッチ素材です。しかしながら何度か使っているうちに劣化し、シワが気になりだすこともあります。

もし、どうしてもアイロン掛けを行いたい場合には、必ず当て布をしましょう。

ストレッチ素材の原料であるポリエステルやポリウレタンは、ゴムの一種なので熱に強くありません。

当て布を使用せずにアイロン掛けを行うと、生地を傷めてしまいさらには寿命の短命を加速させてしまう原因になりますので注意しましょう。

まとめ

今回は、ストレッチ素材の特徴やお手入れ時の注意点を中心に詳しくご紹介しました。

ポリウレタンやポリエステルを混紡した伸縮性・弾性回復性の高い生地が、一般的にはストレッチ素材と呼ばれているわけです。

スポーツウェアからタウンユースに至るまで活躍の幅の広い素材ですが、ウールやコットンを始めとした天然繊維と比べると、耐久性の面ではやや劣ります。

お手入れの際は、その特性とデメリットをしっかりと理解してから扱うようにしましょう。