シュリンクレザーって何?革の特徴とお手入れ方法を徹底解説

私たちにとって身近なレザーアイテム。

中でも、最近人気上昇中の「シュリンクレザー」を皆さんはご存知でしょうか?シュリンクレザーとは、表面にシワ加工を施した柔らかい雰囲気が特徴の革です。

ですが、そんな身近なシュリンクレザーの製造方法やお手入れ方法などについて詳しく知っている方は、きっとそう多くはないはず…。

そこで今回は、「シュリンクレザー」の特徴や基本的知識について触れつつ、混同されがちな「ソフトレザー」との違いや、お手入れ方法に至るまでご紹介していきたいと思います。

大切な革製品と向き合っていくために、ぜひ参考にしてみてくださいね。

1 シュリンクレザーとは?

シュリンクレザーとは?

英語で「縮む(Shrink)」を意味するシュリンクレザー。

その名の通りシュリンクレザーとは、鞣しの段階で革を特殊な薬品につけることで、革の表面を収縮させて独特のシボを出した加工を施した革のことです。

製革工程の途中、革を濃いタンニン液に漬けると、銀面層と皮下層は繊維組織が違うため、銀面のみが収縮作用を起こします。

これをシュリンク加工といい、革製品特有の傷やシワを目立ちにくくするという役割も。

ちなみに以前は型を押すことで加工する「型押しシュリンク」という技法が使われていました。しかし、最近は風合いをより良く仕上げるために、薬品を用いたシュリンク加工が主流です。

2 シュリンクレザーの特徴

2-1 シボ(しわ)によって生まれる独特の風合い

収縮剤を使って革を縮ませることで、ちりめん状に細かくキュッと寄った不規則なシワ(シボ目)が出来上がります。このシボ目こそ、シュリンクレザーの持つ大きな魅力の1つ。

ナチュラルなシボ目によって、革全体が上品かつ柔らかい雰囲気に。

ちなみに使用している革が良質であればあるほど、シボ目の出方も美しくなります。

2-2 傷が目立ちにくい

シュリンクレザーのもう1つの特徴は、傷の目立ちにくさ。

一般的なレザーの場合、使っているうちに表面が傷だらけになってしまいます。もちろんこれは本革製品における醍醐味の1つでもあるのですが、人によって好みが分かれる所です。

シュリンクレザーなら、表面につけられたシボ目のおかげで傷が目立ちにくく、いつまでも綺麗な状態をキープすることができます。

3 混同されがちなソフトレザーとの違い

シュリンクレザー製品を購入する時によく混同されてしまうのが、「ソフトレザー」です。色や革の質感などは類似していますが、両者はそれぞれに異なる特徴や性質をしています。

ちなみにソフトレザーは、ナチュラルな風合いとサラっとした質感が特徴の革のこと。

そんなソフトレザーとシュリンクレザーの決定的な違いは、「革表面にコーティングが施されていない」という点です。

ソフトレザーはコーティングせず鞣し加工のみを行うことで、革本来の質感と淡く優しい色合いに仕上がります。その分、耐久性が低く傷が目立ちやすいというデメリットも。

革本来の質感を楽しむならソフトレザー、傷の目立ちにくさを重視するならシュリンクレザーといった具合に、好みに応じて選ぶと良いでしょう。

4 シュリンクレザーのお手入れ方法

革製品において日々のお手入れは必要不可欠です。革を長く使用できるよう守るためのメンテナンス方法をご紹介しましょう。

4-1 使用の前後は防水スプレーを

先ほども説明した通りシュリンクレザーは水や湿気に弱いため、濡れたまま放って置くと色落ちやシミが発生してしまいます。

そうなる前にまずはアイテム全体に防水スプレーを噴きかけておきましょう。30cm離した所からムラができないように噴射するのがポイントです。

ただし、スプレーの前には全面に噴霧しても問題がないか最初に目立たない箇所で試しましょう。いきなり全体に噴きかけると、シミの原因になってしまいます。

4-2 布とブラシを使って汚れ取り

革製品を外で使用しているうちに、表面にホコリや汚れが付いてしまいます。

そんなときは乾いた布を使って撫でるようにして拭き取り、表面の汚れを落としてあげましょう。隙間に埃や塵が溜まるような場合は布ではなく、馬毛ブラシを使うのもオススメです。

またブラシを使うことで、革目を整える効果も期待できます。

4-3 クリームを使って栄養補給

市販の皮革専用クリームを使って定期的に栄養補給をしましょう。

シュリンクレザーは傷に強いという点が大きなメリットですが、だからといって毎日粗雑に扱っていれば、せっかくの風合いを損われてしまう可能性も。

ポイントはクリームを少量取ったら、後はクロスを使って革全体に満遍なく塗っていくこと。

とはいっても塗り過ぎは禁物。丁寧に塗り込んだ後は、余分なクリームふき取るために不要な布を使って軽く乾拭きしましょう。

後は日陰で自然乾燥させたら、シュリンクレザーのお手入れは完了です。

まとめ

身近なレザーの1つ、シュリンクレザーについてご紹介しました。

シュリンクレザーは他の革素材と違い、独特の風合いや、経年変化によって色合いや質も変わり楽しめます。また、耐久性に優れているため小物類を含め用途は様々です。

ただし、デメリットとして水や湿気に弱くお手入れしないで放置しておくとシミになったり、汗や雨などが原因で色移りしてしまうことも。

加えて、高温の場所などに放置していると変形してしまい風合いを損ねてしまう恐れがあるので、夏場の使用は十分に気をつけましょう。