「天竺」とは?生地の特徴、歴史、お手入れ方法までご紹介!

カットソー生地として有名な「天竺(てんじく)」。英語では

言葉自体は何となく知っているものの、具体的にどのような生地のことを指しているかご存知の方はそう多くないはずです。

これからの季節、身につける機会も増えてきます。せっかく自分の肌に触れるものなら、素材のことについてしっかりと理解しておきたいところ。

そこで今回は、「天竺生地」とはどのような素材なのか?その特徴や名前の由来、知っておきたいお手入れ時の注意点に至るまで詳しくご紹介いたします。

1 そもそも天竺ってどんな生地?

天竺生地

天竺(てんじく)とは、経糸と緯糸を交互に浮き沈みさせながら織る「平編み」生地のこと。最も基本的な編み組織の1つとして知られています。

表と裏で網目の柄が異なるという点も大きな特徴です。

天竺は別名「メリヤス(目利安)」と呼ばれることもありますが、どちらも指しているものは同じ。

セーターやカーディガンといったニットウェアはもちろん、Tシャツを始めとしたカットソー、さらにはスウェット、パーカー、ベットシーツに至るまで様々なアイテムに用いられています。

ちなみに、一般的なショップの店頭に並んでいるカットソーのほとんどは、この天竺生地であると言ってしまっても過言ではありません。

2「天竺生地」という名称の由来は?

天竺の由来は諸説ありますが、インドで作られ日本に輸入された綿織物を「天竺木綿」と呼んでいたことが発端となったとのだそう。

そもそも、「天竺」とは元々「生地」を意味する言葉ではありませんでした。ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、天竺という言葉自体は「インド」の旧称です。

中国の歴史書の1つとして知られる『後漢書』にも、インドを表す「天竺国」という名称が登場します。

元は国の名前のみを表す言葉だったものが、インドとの綿織物の交易を通じていつしか「天竺 = 平編みの生地」として浸透して行ったと考えられているわけです。

3 天竺生地の持つ2つの特徴

ここからは、天竺生地ならではの特徴について見ていきましょう。

3-1 通気性がよくサラりとした肌さわり

天竺生地の多くは、コットンや麻を使って平編みで作られます。

天然素材はもともと吸汗吸湿性に優れているため、夏場でもサラリとした肌さわりを楽しむことができるという点が特徴です。

ただし、生地の厚み(オンス)によって異なります。

例えばジャージのような天竺生地の場合、生地が厚く汗を吸い取りにくいため裏地をパイル地にすることで吸汗性を高めていることもあるようです。

3-2 横方向への伸縮性が高い

天竺生地の最大の特徴は、横方向への伸縮性の高さ

そのため着用時の快適性が重視される夏場のカットソーや、シャツの下に着用するインナー、重ね着により動きづらくなりがちな冬場のニットウェア等との相性も抜群です。

着脱もしやすくストレスフリーな着用感を実現します。

ただし縦方向への伸縮性は低いため、上下左右ともに高い伸縮性の要求されるようなスポーツウェアなどには向いていません。

縦方向に強く引っ張ると破れてしまう可能性もあるため注意しましょう。

4 天竺生地のお手入れ方法は?

天竺生地のお手入れ方法は、カットソーかニットウェアかによって変わります。

Tシャツを始めとした一般的なカットソーの場合は、基本的に洗濯機で洗っていただいて問題ありません。ただし、念のため洗濯表示を確認してから取り扱うようにしてください。

また天竺生地であっても、以下のような製品の場合は洗濯機よりも手洗いを行った方が無難です。

手洗いを行った方がよい製品

  • 綿よりも麻の割合の方が多い場合
  • 生地自体がかなり薄手の場合
  • シルクなど繊細な素材を混紡している場合

ニットウェアに関しては、洗濯表示に従い手洗いを行うか若しくはクリーニングに出すと良いでしょう。

手洗いする場合には、素材にもよりますが、38℃前後のぬるま湯で押し洗いを行うのが基本です。

まとめ

今回は、天竺生地の特徴や名称の由来、お手入れ時の注意点を中心に解説いたしました。

通気性と横方向への伸縮性に優れているため、Tシャツ、セーター、カーディガン、トレーナー、パーカーなど様々なアイテムに使用できるとても便利な生地なのです。

これから季節が夏に近づくにつれて、薄手で通気性の高い天竺生地のカットソーを身につける機会が多くなります。

ぜひ身近な天竺生地の魅力を肌で感じていただければと思います。