綿・麻・絹…繊維の種類いくつ知ってる?天然繊維の特徴について詳しく解説!

綿や麻、シルクにウール。布地の原料となる「繊維」にはたくさんの種類があります。

繊維は大きく分けて「天然繊維」と「化学繊維」に分類できますが、本日紹介するのは自然界から得られる素材から作られた「天然繊維」。

天然繊維とひとことでいっても種類によってそれぞれ異なった性質を持ち、その特徴が製品に短所や長所をもたらす要因になることも。

本記事では特徴や種類、太さや長さの関係性に至るまで「天然繊維」の基本について解説していきます。

1 天然繊維ってどんな繊維?

天然繊維ってどんな繊維?

ポリエステルやレーヨンなど、人が人工的、化学的に作り出した繊維である「化学繊維」。

その一方、麻や綿や絹など天然に存在しているものをそのままの状態、あるいは取り出して繊維状にしたものを「天然繊維」と言います。

熱や洗濯など摩擦に強かったり、保温や保湿に優れているなどなど、素材によって多種多様なメリットがある天然繊維。

「天然」と言う言葉がなんだか体にもよい影響を与えてくれそうな印象を与えてくれますよね。

2 天然繊維の種類

天然素材は採取される対象により「植物繊維」「動物繊維」「鉱物繊維」に分類されます。

コットン(綿)やリネン(麻)などの植物質から採取された「植物繊維」、羊毛(ウール)やシルク(絹)などの動物質から採取された「動物繊維」、石綿などの「鉱物繊維」。

特にアパレルの布地を織る際に使われる繊維としては「植物繊維」と「動物繊維」が主となります。

それぞれどのような特徴があるのか詳しくみていきましょう。

2-1 植物繊維

主原料は植物からなる「植物繊維」。熱や摩擦に強い特徴があるようです。

2-1-1 綿(コットン)

誕生したのは約5000年前とも言われるほど、とても長い歴史をもつコットン。

肌触りがとてもよいコットンは吸水性に優れ、熱に強く丈夫という特徴があります。汗をよく吸ってくれるため、シャツや下着、タオルやハンカチなどによく使用される素材です。

一方、縮みやすく、シワになりやすい、また長時間日光にあたると黄色く変色しやすいという欠点もあります。

2-1-2 麻(リネン)

麻は綿よりさらに歴史が古く、人類最古の繊維と言われているのだそう。

実は20種類近く種類がある麻ですが、ストローのように真ん中に穴が空いている繊維のため通気性がよいという特徴があります。水分の吸湿や発散性に優れているため、よく夏の衣服に使用されている素材です。

肌触りが少しチクチクすると言われており、またシワになったり摩擦で毛羽立ちやすく、保湿性はあまりないという欠点もあります。

2-2 動物繊維

主原料は動物の毛からなる「動物繊維」。動物が体毛で身を守る機能を備えているように、動物繊維も保温性や保湿性に優れていると言われています。

2-2-1 絹(シルク)

蚕の繭から取れる生糸から作られる絹は、昔から「最も美しい繊維」とも言われるほど。美しい光沢があり、肌触りもとてもよい上に、保温性・発散性、保湿性にも優れている素材です。

上品な光沢があるため、ネクタイや和服、スカーフなどの加工品や高級品によく用いられます。

ただし水に濡れると縮みやすく、鮮やかな色のシルクほど水分に弱く色落ちしやすいというデメリットもあります。

2-2-2 羊毛(ウール)

ウールはご存知の通り「羊の毛」から採取された繊維のこと。羊は人にもっとも近い家畜と呼ばれ世界中で飼育されています。

冬物のセーターなどには欠かせない素材ですよね。

伸縮性に優れ、縮れている繊維の隙間に熱を溜めるため保温効果が高く、吸湿性にも優れているという点が大きな特徴。ただし、毛玉がつきやすく、虫に食われやすいと言うデメリットもあります。

3 天然繊維の太さと長さ

天然繊維はそれぞれに固有の太さや長さを持っており、その違いによって糸の性能や布地の特性、風合いに影響を与えていると言われています。

ここではその違いについて詳しく解説していきます。

3-1 繊維の太さによる特徴

天然繊維のもつ太さはそれぞれ異なります。

1番太いと言われている繊維は麻「苧麻(ラミー)」で約80μmほど、次が毛で約40μm。一方、1番細い繊維だと絹(シルク)の約10μmほどしかありません。

太い繊維で作られた織物は通気性がよいものに仕上がり、細ければ細いほど薄手で緻密な織物ができると言われています。

3-2 繊維の長さ、短繊維と長繊維

繊維はその長さによって「短繊維(ステーブル・ファイバー)」と「連続長繊維(フィラメント)」に分けることができます。

綿や麻、毛はすべて短繊維。短繊維を使った布地は、マットな質感、ふっくらとしてて毛羽立った特徴を持つと言われています。

一方、連続長繊維に分けられる天然繊維は絹のみ。フィラメント糸が用いられた布地は、光沢があり滑らかな質感を持っています。

まとめ

本日は自然界から採取できる素材から作られた「天然繊維」についてご紹介しました。

麻や綿、ウールなど私たちが普段から使用している身近な素材も、実は天然繊維から作られた布地だったんですね。

天然繊維には摩擦や熱に強いものや、保温、保湿性を備えたものなどそれぞれに特徴があり、その特徴は繊維の長さや太さに大きく関係していると言うことも、本記事で解説させていただきました。

普段の洋服選びも、その繊維や特徴をなんとなく分かっているだけでも少し視点が変わって面白いかもしれませんね。