「鹿の子編み」とは?名前の由来や編み地の特徴について知る

皆さんはニッティング手法の1種として知られる「鹿の子編み」をご存知でしょうか?

メジャーなアイテムだと、夏場に大活躍してくれるポロシャツを作る際によく用いられる技術です。

しかし、何となく編み方の1つだということはわかっていても、具体的にどのようなものを鹿の子編みと呼んでいるのか、その詳細について理解している方は意外と少ないはず。

本日は、そんな知ってそうで知らない鹿の子編みの概要、名前の由来、鹿の子編みを使って仕立てた編み地の持つ特徴に至るまで詳しく見ていきましょう。

1 そもそも鹿の子編みとは?

鹿の子編みの生地

鹿の子編み(カノコ編み)とは、表目・裏目を縦横に交互に組み合わせるニッティング手法の1つ。「モス・ステッチ(Moss Stitch)」と呼ばれることもあります。

編み地の表面を透かしたり隆起させたりすることで、独特の網目柄を作り出すことが可能です。

鹿の子編みは、最も基本的な「平編み」にループ状の糸が特徴的な「タッグ編み」を併用しながら編んでいきます。

この2つの編み方の塩梅によっては、基本となる鹿の子編みから派生して、表鹿の子裏鹿の子浮き鹿の子縦縞鹿の子といったバリエーション豊かな網目柄を作り出すことも可能です。

シンプルながらも非常に奥が深い編み方と言えるでしょう。

2 「鹿の子編み」という名前の由来は?

フライス編み、メリヤス編み、ケーブル編みなどなど…ニッティングの名称は数多くあります。

鹿の子編みという名前の由来は、その編み地自体の”模様“です。

生後まもない鹿の子供の背中には、白い斑点がたくさんあります。編地の透かし目がこの斑模様と似ていることから、「鹿の子編み」と名付けられたと言われているのです。

3 鹿の子編みで仕立てた編み地の特徴

3-1 優れた通気性とさらりとした肌触り

鹿の子編みは、通気性に優れておりサラりとした肌さわりが特徴的です。

快適な着用感の秘密は編み地表面の凹凸。この凹凸のおかげで肌に触れる生地の表面積が少なくすることができます。なので汗をかいても生地がべったり肌に張り付くこともなく、サラッとドライな着用感を楽しむことができるわけです。

夏の衣服やスポーツウェアとも相性の良い編み方と言えるでしょう。

3-2 横方向への伸縮性が少なく型崩れしづらい

鹿の子編みは、他の編み方と比べて横方向への伸縮性が少ないのも特徴の1つ。

これにより洗濯しても型崩れしにくく、お手入れがしやすくなります。通気性のおかげで洗濯後の乾きも早く、毎日着用する衣服にはうってつけです。

ただし、使用されている繊維次第では慎重に取り扱わなければならない場合もあるため要注意。洗濯の際は、念のため必ず洗濯表示タグを確認するようにしましょう。

4 鹿の子編みで作られる代表的なアイテム

4-1 ポロシャツ

鹿の子編みで作られるアイテムの代表格といえば、やはりポロシャツです。通気性も良いためクールビズにも最適。夏場のビジネスカジュアルコーディネートにもうってつけ!

ちなみに最近はクールマックスのような機能性のポリエステル素材を裏糸に使用したアイテムも増えてきています。

こちらは交編鹿の子とも呼ばれ、吸水速乾性に優れたポリエステルのおかげでサラッとした肌触りが魅力。代謝が良く汗をたくさんかいてしまう方にもおすすめです。

4-2 ニットウェア

鹿の子編みは、ニッティング技法の1つですのでニットウェアにも用いられます。

ニットでありながら程よい通気性のおかげで、着用時の不快感を軽減。他の編み方で作ったニットウェアと比べて、洗濯による型崩れもしにくくなります。

また独特の凹凸がハッキリと編み地に現れるため、1枚で着用しても雰囲気があります。アウターの下に着用すれば、程よいアクセントにもなってくれるはずです。

まとめ

本日は鹿の子編みについて詳しくご紹介しました。

いかがでしたでしょうか?鹿の子編みで作ったアイテムは、通気性もよくサラりとした肌触りに仕上がるため、暑さの厳しい夏にもうってつけです。

編み方やその生地の特徴について詳しく知ることで、ファッションはもっと楽しくなります。

ぜひ今後、ショップなどで鹿の子編みのアイテムを見かけた際には本記事で紹介した内容を少し思い出してくださいね。