自分と相性の良い香水は早々見つかるものではありません。
街中ですれ違った人から一瞬だけ漂う香りに一目惚れ。でも一体何の香水をつけているのかは、もちろん分からないまま…。
好みの香水との出会いって、本当に一期一会なのだと思います。
今回は編集部がセレクトしたのは、EIGHT & BOBのオードパルファム「EGYPT」。かの第35代アメリカ合衆国大統領、ジョン F ケネディ氏が愛したことでも知られています。
JFKがきっかけとなって生まれたEIGHT & BOB(エイトボブ)
EIGHT & BOB(エイト ボブ)は、1937年にフランスで誕生した上質なフレグランスブランド。
元々は、パリの貴族出身のAlbert Fouquet氏と彼のバトラー(執事)Philippe氏が、事業ではなくあくまで趣味として香水を作っていました。
そんな彼らの密かな愉しみを事業化へと導くキッカケを作ったのが、若かりし頃のJFK(ジョン F ケネディ氏)。
第35代アメリカ合衆国大統領 ジョン・F・ケネディ氏
Albertの紡ぎ出す極上の芳香に魅了されたケネディは、アメリカへ帰国後、簡単なメモ書きを添えた注文書を送りました。
「新しく8個の香水と、弟のBOBにも1つ送ってくれないか。」
このケネディのオーダーを皮切りに、各界の著名人たちから次々とオーダーが殺到しついに事業化。同時にこの注文書は「EIGHT & BOB」のブランド名の由来にもなりました。
数千年続く歴史の香りを表現した「EGYPT」
EIGHT & BOBの「EGYPT」は、数千年と続く長いエジプトの歴史を表現したオードパルファム。
創業者のAlbertは1935年に友人の住まうエジプトへ渡航した際、現地のピラミッドや寺院を始めとした歴史的な遺産、そして初めて見た「花」からインスピレーションを得たのだとか…。
それから2度のエジプト渡航を経て、この香りを完成させたのだそう。
ちなみにパッケージ蓋の裏側にも、EGYPTの誕生背景が英語で記されています。
肝心の香りの方は、鞣されたレザーを思わせる男性的ながらもどこか品のある芳香が特徴的。
トップノートにはリラックス感の溢れるラベンダーやレモン、さらにミドル〜ラストノートにはナツメグやパチョリを加えることで、エキゾチックな雰囲気に仕上がっています。
一度嗅ぐと忘れられない、ちょっとクセになる幻想的な香りです。
こだわりの垣間見えるパッケージデザインも素敵
EIGHT & BOBは香りだけではなく、パッケージデザインに至るまで余念がありません。ちなみにパッケージへのこだわりは、創業当初からのもの。
ケネディから注文を受けた香水を送る際には、バトラーのPhilippeが美しいボトルを探し、さらに初対面時にケネディが着用していたシャツの柄のパッケージに包んで送ったのだそう。
このストーリーから察するに、当時のケネディはストライプシャツを着用した気前が良く爽やかな若者だったのかもしれませんね。
手にした人の期待値を高める工夫も抜かりありません。
- Brand : EIGHT & BOB
- Item : EGYPT EAU DE PARFUM 100ml
- Price : ¥19,440(tax-in)
JFKと共に「フレンチグラマー」を身に纏う。
ケネディへ香水を送る際、創業者のAlbertは香水と供にこんなメモ書きを添えたのだそう。
「この香水を身につければ、生粋のアメリカンな君が持っていないフレンチグラマーがきっと補われるだろう。」
「ラフで粗野な君には足りないフランスの艶やかさ、魅力を手に入れられるよ!」と、フランス貴族出身のAlbertらしいちょっとスパイスの効いたメッセージ。
JFKが愛した上質なオードパルファムで「フレンチグラマー」を演出してみてはいかがでしょうか?