高機能素材「クールマックス」とは?特徴、種類、お手入れ方法を一挙に解説!

夏場の衣服にうってつけの機能性素材として有名な「クールマックス(COOLMAX)」。

皆さんも店頭で販売されているアイテムに付けられている「COOLMAX」という製品タグを一度は目にしたことがあるはず。最近ではスポーツウェアはもちろん、カジュアルウェアやビジネススーツに至るまで様々なアイテムに搭載されていますよね。

しかし、字面から何となく「涼しい感じの素材」ということは伝わってくるものの、その繊維や涼感のメカニズムについてご存知の方は少ないのではないでしょうか?

今回は、そんな知ってそうで知らないクールマックスという素材について改めて詳しく解説したいと思います。

1 クールマックス®(COOLMAX)とは?

COOLMAX

1-1 インビスタ社の開発するファブリックブランドCOOLMAX

クールマックスは、アメリカに本拠地を構えるインビスタ社の展開する「吸水速乾性素材」の1つです。

元は1986年にデュポン社によって開発された素材でしたが、現在は2002年に設立された子会社であるインビスタ社がクールマックスを取り扱っています。

非常に優れた吸水性・速乾性を持っているため、世界的なアパレルメーカーからも重宝される素材です。

1-2 スポーツ・カジュアル・ビジネスまで様々な製品に搭載

クールマックスは元々、主にスポーツウェア用の素材として利用されていました。

しかし最近では、そのスポーツウェアに止まらず、カジュアルウェア、小物、ビジネススーツに至るまで様々な製品に搭載されるようになっています。

特にクールマックスを使用したシャツやスーツは、スーツ勤務のビジネスマンを中心に高い人気を集めているようです。暑さの厳しい日本の夏場のクールビズをサポートしてくれる心強い味方ですね。

2 機能性素材 クールマックスの特徴

クールマックスという機能性素材には具体的にどのような特徴があるのでしょうか?詳しく見ていきましょう。

2-1 優れた通気性・吸水速乾性で快適な着心地をサポート

クールマックスの最大の特徴といえば、何といってもその優れた”通気性”と”吸水速乾性”です。

クールマックスを使用したウェアであれば、たとえ激しい運動によってたっぷり汗をかいたとしても、素早く乾いてサラりとした快適な着心地をキープしてくれます。

この優れた通気性と吸水速乾性の秘密は、1本の繊維の中に4つの溝を持つポリエステル製の「異型断面繊維」。この繊維は通常の繊維と比べてその表面積が大きく、汗や湿気の蒸発が早くなります。

加えて、異型断面繊維は「毛細管現象*」が起きやすいため、内側の水分や湿気を吸い上げて素早く蒸散させることができるのです。

*細い管状物体の内側の液体が管の中を上昇する現象のこと。管が細ければ細いほど上昇する力も強くなる

2-2 洗濯もしやすくイージーケアな仕様

ストレスフリーなのは、着心地だけではありません。クールマックスは洗濯やアイロンもしやすいため、他の繊維と比べてお手入れがしやすいという点も特徴の1つです。

そもそもクールマックスとは、「通気性と吸水速乾性に優れた素材」のことでしたね。洗濯後、スピーディーに乾くのも先ほどご紹介したメカニズムと同じです。

雨天で部屋干ししかできない時でも、クールマックスなら比較的早く乾きます。

天然繊維のように神経質に扱わなくても済むため、お手入れの煩わしさから解放されるはずです。

2-3 中空繊維の構造により冬場は保温効果を発揮

「クールマックス = 夏の衣服に使用される繊維」とばかり思っていませんか?

実は、クールマックスが活躍するのは暑い夏だけではありません。寒さの厳しい冬にも活躍してくれる素材なのです。

その秘密は、クールマックスに使用されているポリエステルの「中空繊維」。中空繊維はその名の通り、内部に小さな孔を多く作り空気を取り入れた繊維のこと。

この構造により、衣服内の汗はしっかりと逃してドライな着心地をキープしつつ、冬場は繊維の内部の空洞が暖かい空気を取り込むため保温効果が期待できます。

つまりクールマックスは夏だけでなく、オールシーズン使える非常に万能な素材と言えるでしょう。

3 機能性の異なる3種類のクールマックス

クールマックスは1種類だけではありません。実は、その機能性に応じて以下の3つに分けられているのです。

3-1 クールマックス®コア テクノロジー

クールマックス®コア テクノロジーは、クールマックスの中で最もベーシックな素材です。

優れた通気性と吸水速乾性で着用時の不快感を大幅に軽減し、快適な着心地をサポートしてくれます。ただし機能性としてはあくまで”ドライ機能”に特化しているため、冬場の着用には向いていません。

季節問わず着用するのであれば、次にご紹介するオールシーズンテクノロジーがおすすめです。

3-2 クールマックス®オールシーズン テクノロジー

クールマックス®オールシーズン テクノロジーは、その名の通り季節問わず(オールシーズン)着用可能な素材です。

暑さの厳しい夏場は高い通気性と吸水速乾性でドライな着心地をサポート。その一方で、冬場は中空繊維の構造により保温効果も期待できるという使い勝手の良さが大きな魅力です。

前述したクールマックス®コア テクノロジーと違って、シーズンレスで着用できるという点がメリットと言えるでしょう。

3-3 クールマックス®エアー テクノロジー

クールマックス®エアー テクノロジーは、コアテクノロジーよりも更に通気性と吸水速乾性を強化した先進的なドライ素材です。

エアテクノロジーに使用されている繊維は、プロペラ状の特殊な断面をしています。この構造が、私たちの身体から発せられた水分や湿気を素早く吸いあげて蒸散させてくれるのです。

より一層高いパフォーマンスが求められるシーンにプロレベルのドライ機能を届ける。エアテクノロジーは、クールマックスの中でも少し特別なラインとなっています。

4 UVカット仕様やエコ素材のクールマックスも

前述した3種類の他に、最近は”+α”の付加価値を加えたクールマックスも展開されているようです。

例えば、UVカット効果の期待できる繊維を加えて製造したクールマックス®UPF テクノロジー

他にもリサイクル資源から作られたエコなファイバーを含むクールマックス®エコメイド テクノロジーや、freshFXと呼ばれる消臭素材を加えたクールマックス®freshFX®テクノロジーなども存在します。

クールマックス自体の持つ通気性・吸水速乾性に、異なる機能性を持つ素材を掛け合わせることで新たな価値を提供することができるのです。

5 クールマックスのお手入れ方法

最後にクールマックを長持ちさせるために心がけたい、正しいお手入れ方法をおさらいしておきましょう。

5-1 洗濯機で丸洗いが基本

天然繊維のように神経質に扱う必要がないという点は、クールマックスの大きなメリットの1つ。混紡されている素材にもよりますが、クールマックス自体は家庭用洗濯機での丸洗いが基本です。

ただし、柔軟剤の使用はできるだけ控えた方が良いでしょう。

これはクールマックスに限らず吸水速乾性を売りにしている素材全般に言えることですが、市販の柔軟剤を使用することでせっかくの吸水速乾性が低下してしまう恐れがあるからです。

また混紡されている素材によっては手洗いが推奨されている場合もあります。洗濯前は必ず洗濯表示タグを確認し、そのタグに記載されている指示に従いましょう。

5-2 シワが気になる場合は当て布をしてアイロン掛け

クールマックス自体は、基本的に当て布をすればアイロン掛けも可能な素材です。

ただし洗濯同様、混紡されている素材次第で取り扱い方は変わります。まずは表示タグを見て、そもそもアイロン掛けが可能かどうかをかをチェックしておきましょう。

ちなみに、クールマックスのベースとなっているポリエステル素材は元々シワになりにくいのが特徴です。なので洗濯後も軽く伸ばして干しておけば、わざわざアイロンを掛ける必要もありません。

まとめ

今回は、機能性素材として知られるクールマックスについて詳しくご紹介しました。

汗な湿気の不快感を軽減し、快適なライフスタイルをサポートするクールマックス。特に、クールマックス®オールシーズン テクノロジーは、夏は涼しく冬暖かい万能な素材です。

ショップなどで製品タグを見かけた際は、クールマックスの中でもどの種類を使用しているのかチェックしてみるのも面白いかもしれませんね。

これからの季節、どんどん気温も湿度も高くなっていき不快指数も上昇していきます。そんな時は、クールマックスを使用したアイテムを着用してストレスフリーに乗り切りましょう。